2016年11月30日(水)午前9時30分から、不動産適正取引推進機構(REITO)にて平成28年度宅建試験の合格発表がされました。合格された方、おめでとうございます!
合格ラインですが35点、そして合格率は15.4%という結果になりました。従来の宅地建物取引主任者試験から、宅地建物取引士(宅建士)と格上げになったわけですが、初回の宅建士試験(2015年10月実施)では難しい問題もありました。
しかし今回の平成28年度試験では問題の難易度も標準的で、また割れ問もありましたが、合格ラインは35点と高い結果に終わりました。
2017年度宅建試験の難易度は?
そして今回の宅建士試験の合格発表ですが、合格点は35点と高い水準になった訳ですが、これから2017年の宅建試験に向けて学習をスタートさせる受験生の方の関心は、やはり「難易度」だと思います。
ちなみに過去10年分の合格ラインを見ると、33点・34点・35点が多くなっています。例外が2014年の32点と2015年の31点です。今回は35点だった訳ですが、これらのデータを見ると2017年は33点から34点前後を予想される方が多いのではないでしょうか。
(画像はイメージです。)
もっとも宅建試験は相対評価で合格が決まりますから、問題が難しければ合格ラインが下がる、反対に問題が易しければ合格ラインが上がるだけの話です。ですから予想合格ラインなどに左右されずに、まずは目の前の教材に集中することです。
ただひとつ合格者の私からアドバイスさせて頂くとしたら、ここ最近の宅建試験(特に権利関係)では過去問のマスターだけでは合格は難しいと感じています。過去問を題材に、学習項目を「理解する」姿勢が大切です。
実際にここ数年の権利関係の問題を見ても分かるように、記憶力+理解力(応用力)を試す問題があるように思えます。もちろん社会では未知の問題もある訳で、これに対応するには応用力も必要と言うことでしょう。
その応用力を付ける方法ですが、まずは「考える習慣」をつけることだと思います。普段の学習でも「なぜだろう?」という習慣をつけましょう。これだけでも長期的には得点力があがるのではないでしょうか。
また具体的な学習法については、宅建講師ブログを参考にされると良いと思います。フォーサイトの専任講師の方や、資格の大原、またLECの亀田先生とか黒田先生など、受験に役立つ記事があります。もちろん水野健先生とか楽しい記事もありますので、試験対策の学習の合間に閲覧されてみてはいかがでしょうか。
講師コメントまとめ
ここで宅建講座を担当されている講師の方のブログ記事からコメントをまとめます。
水野健先生(LEC宅建講座)
逆に残念な結果になった皆様。
(中略)
悔しい思いをすることは人生にとってプラスになることは多いと思います。勝ち続けていると、自分の弱点に気づくことがないし
人って自分の弱さを知ることによって成長すると思うんですよね。
悔しいと思ったらまた是非来年チャレンジしてください。
宅建試験は不動産系資格では入門に位置付けられています。ですので合格も簡単なイメージです。しかし実際には85%近くの方、人数にしても数万人の方が不合格になる厳しい試験です。
そんな宅建試験ですが、目標に向かって学習を続けてきたことは大きな収穫だと思います。また時間管理とか自らをマネジメントする機会もあったと思います。この経験は決して無駄ではなく、また次のステージでも役立つと思います。もちろん2017年度の宅建試験に挑戦されるのもおすすめです。
なおリベンジを考えている受験生の方は、こちらの記事も参考にしてください。宅建講座を比較してきた私が、おすすめのスクールを紹介しています。
吉野哲慎先生(資格の大原)
【合格された方】
本当におめでとうございます!!
一筋縄ではいかないこの試験…
『絶対合格‼』を信じたご自身を
褒めてあげてください♪
吉野哲慎先生もお話になられているように、宅建士試験に合格された方は素晴らしいと思います。特に最近の試験は難しいからです。
この宅建試験に合格され、行政書士やファイナンシャルプランナー試験などの関連資格に挑戦される方も多いでしょう。業務の拡大(ビジネスチャンスの拡大)が期待できますからね。
もっとも一番のおすすめは、現役の宅建士として活躍することです。同じ不動産系の資格の司法書士などと比較しても、宅建士は比較的簡単に第一線で活躍することができます。
ただし宅建士試験に合格しても、実務経験がないと講習を受ける必要があります。これは「宅建登録実務講習」と呼ばれるものです。合格発表後は希望のクラスが確保できないこともありますので、早めの申し込みがおすすめです。
なお宅建登録実務講習の受講に際し、カリキュラムや修了試験の難易度など不安に感じたり、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。そんな方にはこちらの記事がおすすめです。
窪田義幸先生(フォーサイト)
平成28年度宅建試験の合格率や試験の難易度など。複数解答についてもコメントをされています。そして平成29年度宅建試験の難易度予想もされていますので、2017年度宅建士試験を受験予定の方におすすめです。
またフォーサイト宅建講座では、平成28年度本試験の分析記事(講評)も掲載しています。2017年度宅建士試験の合格戦略の第一歩として、前年度の分析は重要です。分野ごとに詳細に分析されていますので参考にされてはいかがでしょうか。
【動画】平成28年度宅地建物取引士資格試験 合格発表を受けて
覆面講師・ミスターレッド(資格スクエア)
資格スクエア宅建講座のミスターレッド先生による合格発表雑感動画です。このミスターレッド先生の登場は今年の解答速報に引き続き2回目。
なんともまあ怪しい格好ですが(笑)、話し方はプロ講師の感じがします。どこか他の大手スクールで受験指導をしていたのでしょうか。資格スクエアの解答速報ページによると「講師歴10年以上の経験を持つ、ベテラン覆面講師」とあります。なるほど。
このほか資格スクエア宅建講座では、宅建試験に関連するコンテンツ・記事も掲載されていますので、興味ある方は閲覧されてみてはいかがでしょうか。資格スクエア・宅建講座はこちら
【動画】【資格スクエア】宅建試験合格発表雑感動画
ここまで平成28年度宅建試験の合格発表について、合格ラインや合格率、講師の方のコメントなどまとめてきました。
不合格になった受験生の方は悔しい思いでいっぱいだと思いますが、2017年10月の宅建試験まで10か月ちょっとなんですね。時間なんてあっという間です。その思いを次回の宅建試験にぶつけて「捲土重来」、ぜひ合格を勝ち取ってください。
2017年宅建試験の合格に向けて、出題分析の重要性
そして宅建試験の合格に向けて過去問や予想問題など問題演習は重要ですが、同時に前年度の本試験の出題傾向を分析することが大切です。
これには、2016年度本試験の解答速報ページの分析動画がおすすめです。各スクールとも指導経験豊富な講師の方による分析ですから、これを利用しない手はないでしょう。ぜひ効果的に活用してください。
参考記事 【宅建試験講評動画まとめ】2016年(平成28年)は難易度が低い!どうなる合格ライン? | 速報試験ニュース(フォーサイト・資格スクエア・LEC宅建講座・九州不動産学院・日建学院の分析動画まとめ)