2016年11月13日(日)に行われた平成28年度行政書士試験。平成27年度の合格率が13%と高かったため、平成28年度の合格率は反動で低くなると予想される方もいらっしゃるかもしれません。
そして一部の大手スクールでは、早くも講評動画を公開しています。本試験終了直後に収録された動画であるため、最終的な講評ではありませんが、平成28年度行政書士試験のだいたいの難易度を知るのに参考になると思います。
なおLECやTAC、伊藤塾などでは解答速報の公開を行っています。割れ問がなければ2~3校程度の解答速報を確認されれば良いでしょう。もちろん記述式の解答はスクールにより若干異なる場合があります。その点では比較検討されるのもおすすめです。
2024行政書士試験解答速報!記述式は?一般知識は?【難易度と記述式採点】
行政書士試験は絶対評価(6割)で合格が決まりますが、実際には択一等の難易度により記述式の採点が変わるなど相対評価の試験です。 また足切りのある一般知識など、法令科目を一生懸命勉強したのに門前払いになる ...
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【講評】多肢選択式・記述式の難易度は?
フォーサイト行政書士講座では、早くも講評が掲載されています。この講評を一部引用すると『法令科目については、内容の難易度はさておき、比較的オーソドックスな出題が多かったと思います。
多肢選択式は比較的易しい印象ですが、記述式については、例年よりも難しい印象でした。また、一般知識分野では、例年通り、試験の目的からは外れるような出題内容が散見されます。この点は、今後も注意が必要だと思われます。』とあります(2016年11月14日現在の講評です。今後評価が変更になる場合があります)。
ネット上の掲示などを見ると、「法令は解きやすいが、記述は難しい」などの声がありました。フォーサイトでも同じように分析されているようです。
なおフォーサイトの講評ページには法令の各科目の講評のほか、多肢選択式・記述式のそれぞれの難易度や出題傾向など詳細な分析が掲載されていますので、今回の行政書士試験を受験された方はご覧になると良いでしょう。
▲フォーサイト行政書士講座(2016年行政書士試験講評ページから、講評動画の掲載も)
講評動画【速報版】
フォーサイト行政書士講座
フォーサイトの福澤繁樹先生による講評動画(速報版)です。約19分に亘りコメントされています。
伊藤塾行政書士講座
伊藤塾による速報版の講評動画「本試験後講師メッセージ」です。伊藤塾行政書士講座の志水晋介先生が開設されています。各科目別に難易度も掲載されており、とても参考になると思います。
※動画は削除されました。
LEC行政書士講座
LEC行政書士講座による速報版動画「2016年 行政書士試験 講評 内谷 克章LEC専任講師」です。内谷講師と言えば、退職された豊村慶太先生に代わり2017年度合格目標の「アルティメット講座」を担当される予定です。横溝慎一郎先生と並び、LEC行政書士講座のメイン講師と言えるでしょう。
クレアール行政書士講座
クレアール行政書士講座の杉田徹先生による動画解説「2016年行政書士試験 解答解説動画(速報版)配信」です。今回の速報版動画の中では、速報版ながら約27分とボリュームがある内容になっています。
法令科目の難易度が低いため、択一勝負?
今まで見た講評動画や講評を見て分かることは、「法令科目の難易度は易しい~標準的、記述式は難しい、一般知識も難しい」と言う内容です。
このうち「法令科目が易しい」と言うのは、私が行政書士試験に合格した年度と同じ傾向です。そして私の合格年度では記述式の採点が厳しくなりました。したがって今年の記述式も採点も厳しくなると予想されます。
もっとも今年度の記述式問題は、「難易度が高いため、差が付きにくい」と思われます。したがって法令科目(択一)が勝負の分かれ目になると私は予想しています。
今後すべきこと
受験生の方が今後すべきことは、各スクールで実施されている無料成績診断サービスを利用することです。前述したように記述では差がつかないと予想します。すると択一勝負となり、他の受験生の方の動向が気になる所です。
これには全国規模で実施されている無料成績診断を利用するのがベストです。今年度ですと、LEC東京リーガルマインド、資格の学校TAC、伊藤塾行政書士講座、資格の大原などが受付をスタートさせています。
どのスクールも無料での実施となっていますので、無料成績診断に関しては「できるだけ多く利用する」のがおすすめです。なお締切期限が設定されていますので、早めに登録するようにしましょう。また利用方法については下の記事を参考されると良いでしょう。