FP2級の出題予想に役立ったが、内容は難しい
予想模試(出題予想)が3回分収録されているので、直前期に飛びついたのが、この「あてるFP2級」です。大手予備校のTACによる出題予想なので、利用しない手はないでしょう。
しかし当時は難しく感じました。実際の試験と同じレベルなので、完全に仕上がっている受験生は別として、今まさに実力をつけている途中の私には難しかったです。
そんな私でも2級に合格できたので、「最後まで実力は伸びる」と信じて、あきらめないことが大切です。
【レビュー】実際に使ってみた感想
ここからは実際に使ってみた感想です。ページ数は結構あり、「TACによる出題予想」と「予想問題3回分」の2つで構成されています。
TACによる出題予想
本を開いて最初は出題予想ランキングです。出そうな分野をズバリ予想しています。
準備万全な受験生の方ならヤマを張る必要はありませんが、「残り時間がない!」、そんな私のような受験生には役立ちます。
「ヤマを張る」って邪道のようですが、そうではありません。FP2級の合格ラインは6割です。したがって講義で重要分野を勉強して、あとは予想を参考にしつつ合格ラインの突破を目指すのは実に正しいことです。
満点なんて必要ないよ。6割を超えればいいだけ
この予想ですが、TAC講師によるアドバイスがあるので、アドバイスに沿って最後の仕上げに入ってください。
模試は3回分を収録、とは言うけれど
この本の一番のウリが「3回分の予想模試を収録」です。しかしちょっと違います。
たしかに学科3回分、実技3回分の収録ですが、実技の3回分は次にようになっています。
- 【きんざい】個人資産相談業務
- 【きんざい】生保顧客資産相談業務
- 【日本FP協会】資産設計提案業務
だから2級実技は実質的に1回分の収録です。
したがって実技の演習量としては、少し物足りない印象でした。
そこで自分はLEC東京リーガルマインドのFP2級過去問レジュメを使用。演習量を増やし、本試験で実技94点取れたので戦略として成功でした(いろいろなパターンを解いておいた)。
予想問題は本試験の問題にそっくり
予想問題で構成された模試なんですが、表紙から本試験の問題冊子とそっくりです。
だから本番と同様に時間を計測しながら取り組むと、シミュレーションとして最高です。もちろん受験後は解説を読んで、間違った個所や弱点分野をつぶしてください。
実技には必須!計算ドリルで得点力アップ
このTACの予想問題集ですが、巻頭の「出題予想」と「予想模試3回分」の間に、頻出の計算問題対策として「計算ドリル」が用意されています。
制作者の意図としては、出題予想を読め⇒計算ドリルで得点力をつけろ⇒模試で実力確認、の流れだと思いますが、計算ドリル自体、結構なボリュームがあります。
なので私の場合は、模試の後に力をつけておきたい分野だけを計算ドリルで勉強しました。この順番は、受験生の方の進み具合によって自由にしてください。
TAC講師による「直前つめこみノート」がついてくる
もうここまでで出題予想として十分なんですが、さらに別冊付録として「直前つめこみノート」がついてきました。
TAC出版はどこまで親切なんでしょうか。日テレ系の「オモウマい店」のおばちゃんを彷彿(ほうふつ)とさせます。どんどん食べてって、みたいな。
内容は2色刷りの要点集です。手元に赤シートがあれば、穴埋め問題集になる、そうあれです。
自分の場合は使いませんでした。というか余力がありませんでした。
どうでしょうか。市販されている要点集みたいな感じですね。
こんな感じで「あてるFP2級」のレビューをしました。評価としては高得点です。おすすめの1冊と断言します。
独学でFP3級と2級に合格したので、役に立ったことまとめ。講師ブログも。
本書の内容について、販売元のTAC出版サイトから引用します。購入を検討される方は参考にされると良いでしょう。
「かけこみOK」!この1冊で絶対合格!
2022年1月に行われるFP技能士2級試験に向けて、問題・答案用紙を本試験そっくりにつくった直前演習問題集です。資格のTAC独自の分析に基づき、FP試験の出題を予想し、3回分の模試を掲載しています。本試験問題と同様の形式なので、本番を意識して取り組むことができます!
資格のTAC独自の分析に基づき、FP試験の出題を予想し、3回分の模試を掲載しています。本試験問題と同様の形式なので、本番を意識して取り組むことができます!
☆実技は、金財の個人資産相談業務、生保顧客資産相談業務、日本FP協会の資産設計提案業務に対応しています。
受験後は大手予備校の解説動画でフォロー、この作業が次のステップに役立つ
ここまで消化された方は、間違いなく合格です。合格ラインは60%ですから。
そして大切なのが、解答速報で公開される大手予備校の解説動画です。
ここで解けなかった問題をフォロー(フィードバック)しておくことが大切。次のCFP(r)やFP1級の合格につながります。