平成28年度司法書士試験(筆記試験)の合格発表が平成28年9月28日(水)午後4時から、各法務局や法務省のインターネットサイトで行われました。主な試験結果は以下の通りです。
平成28年度筆記試験の結果(合格者数・合格率など)
合格者数 659名
受験者 16,725名
合格率 3.2%(対出願者数)
司法書士試験は全盛期とも言っても良い数年前は受験者数が3万人、それに対して2016年度筆記試験の受検者数は約2万人強と、3分の2に激減しました。
もっとも合格率は変わらず約3%台で変化はありません。受験者数が減れば合格者数も増やしても良いと思いますが、合格者数も減っていますね。現役の司法書士の方にとってはライバルが減り、喜ばしい話かもしれませんが。
今回の司法書士試験の合格発表ですが、筆記試験のみです。このあとに口述試験があり、この口述試験に合格すると晴れて司法書士になれます(実際には中央研修とかありますが)。
司法書士試験は合格者よりも圧倒的に不合格者が多く、再受験される方も多いでしょう。というか、合格まで数回の受験は珍しくありません。
講師のコメント
元伊藤塾講師の向田恭平先生のブログ記事から
実際には,記述式の採点割合(人数は同じ)が
増えることは良いだと考えています。ただ,択一の基準点と上積み点の考え方を
変えなくてはいけません基準点突破から合格までの距離が若干広がりました。
仮に記述式の採点者が変わらなければ
という前提ですが。http://mukaida.seesaa.net/article/442328497.html
Wセミナー司法書士講座の姫野寛之先生のブログ記事から
合格された皆さん,本当におめでとうございます。と
嬉しさよりも,安堵でしょうか?
何より先に口述模試を予約し,呑みに行ってらっしゃいませ。
不合格だった皆さん,辛いと思います。
また改めて書きますが,もし皆さんがまだ頑張れるなら,いつでも姫野司法書士試験研究所とTAC/Wセミナーは皆さんを待っています。
http://hiroyukihimeno.blog42.fc2.com/blog-entry-3532.html
このほかLEC東京リーガルマインドの森山和正先生の記事や、Wセミナー司法書士講座の山本浩司先生のブログ記事、辰巳司法書士講座の講師陣のブログ記事については、司法書士講師ブログが便利です。
司法書士講師ブログ | 試験部
司法書士の講師ブログの新着記事です。
shikaku-pass.net
奨学生試験(LEC・Wセミナー)
今回の司法書士試験に不合格になり、来年の本試験に向けて早くも勉強をスタートする方も多いと思います。そんな受験生の方におすすめなのが大手スクールの奨学生試験です。
司法書士試験の中上級者レベルの方だと、LEC東京リーガルマインド司法書士講座ならば精撰答練(せいせんとうれん)、Wセミナー司法書士講座ならば早稲田答練など、実戦形式のアウトプットトレーニングが中心だと思います。
もっともどのスクールを利用するにせよ、費用は結構掛かります。そこでおすすめなのが「奨学生試験」です。この奨学生試験ですが、成績により割引率が決まるケースが多いようです。したがって「合格まで、あと一歩だった!」という中上級レベルの受験生の方におすすめです。ここでLECとWセミナーの奨学生試験について記事を紹介します。
「LEC司法書士講座奨学生試験(中上級バックアップ試験)」
「Wセミナー司法書士講座、第2回奨学生試験!」
どちらも無料で受験することが可能ですから、大きな割引を狙って受験される方はもちろんのこと、2017年度筆記試験の合格に向けて現在の到達点を確認しておきたい受験生の方にもおすすめです。
司法書士試験と予備試験の併願!?
さて予備試験との併願ですが、民法・会社法・憲法・刑法など出題科目こそ重なりますが、ダブル合格は極めて難しいです。司法書士試験はかなり細かい知識が問われ、また細かい上に「正確性」が求められます。ちょっとしたミスで基準点(足切り)に届かなかったなんてことも少なくありません。
したがって併願を考えるならば、まずどちらか一方の合格に専念して、その後に残りの試験の合格を目指すのが賢明です。同じ法律系の資格ですが、求められる知識の方向性が決定的に異なります。したがって難易度を比較しても意味がなく、予備試験司法試験も司法書士試験も「合格が難しい試験」です。
そして中には法律事務を制限なく扱える法曹、つまり司法試験予備試験への挑戦に専念される方もいらっしゃるかもしれません。
予備試験の合格にはインプット(入門講座など)とアウトプット(論文答練)の学習が必要です。それぞれ費用が結構掛かります。もっともLEC予備試験講座ならば、「早得」などの各種キャンペーンを実施していることがあります。このような割引制度を利用することも考えてみてはいかがでしょうか。
また最近ではネット通信に特化した「資格スクエア」があります。ネット通信のみなので校舎がいらず、比較的手軽な費用で予備試験対策講座の受講が可能です。
▲資格スクエア(画像は公式サイトから)
講師陣も元伊藤塾司法試験講座の吉野勲先生など、指導経験豊富な方が在籍しています。なお資格スクエアは司法書士講座も開講しており、LECやクレアール、小泉司法書士予備校、資格の大栄などで指導経験がある三枝りょう先生が講義を担当しています。資格スクエア・司法書士講座はこちら
【動画】資格スクエア・司法書士講座の三枝りょう先生の動画から
「司法書士講座 2017中上級向け講座ガイダンス動画 前半」