【意匠法】組物の意匠の例は?スプーン・フォーク・ナイフ以外にも

意匠法の出願の原則は「一意匠一出願」

デザインを保護する意匠法。そんな意匠法は「一意匠一出願」が原則です。しかし特殊なケースとして4つがありました。「部分意匠」「動的意匠」「組物の意匠」「秘密意匠」です。

この中で興味深いのが、「組物の意匠」。講義ではスプーン・フォーク・ナイフの組み合わせがよく出ますが、法令では全部で50ちょっとの組み合わせしかないとか。

これって面白くないですか。世の中には組み合わせの例とかたくさんあるはず。そこで法令(経済産業省令)でどんな組み合わせがあるのか、確認してみました。

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組物の意匠の例(意匠法8条)

その前に組物の意匠について条文を確認しておきましょう。意匠法8条です。

【意匠法】
(組物の意匠)
第八条 同時に使用される二以上の物品であつて経済産業省令で定めるもの(以下「組物」という。)を構成する物品に係る意匠は、組物全体として統一があるときは、一意匠として出願をし、意匠登録を受けることができる。
意匠法
電子政府の総合窓口(e-Gov)。法令(憲法・法律・政令・勅令・府令・省令・規則)の内容を検索して提供します。

なるほど、組物の例は経済産業省令で定めれられています。

なお、意匠法は法律なので、内容を改正するには「国会での議決が必要」。それに対して、経済産業省令は省令なので、お役人が改正できます。

つまり現在は組物の例は50ちょっとですが、今後増えるかもしれないし、反対に減るかもしれません。どちらにせよ省令なので、柔軟な対応が可能です

具体的な組物は意匠法施行規則(経済産業省令)で定められている

さて具体的な組物の例です。経済産業省令ですが、正確には「意匠法施行規則」です。

【意匠法施行規則】
(組物)
第八条 意匠法第八条の経済産業省令で定める組物は、別表第二のとおりとする。
意匠法施行規則
電子政府の総合窓口(e-Gov)。法令(憲法・法律・政令・勅令・府令・省令・規則)の内容を検索して提供します。

その別表第二ですが、2019年3月26日現在、次のようになっています。

別表第二(第八条関係)

一組の下着セット

一組のカフスボタン及びネクタイ止めセット

一組の装身具セット

一組の喫煙用具セット

一組の美容用具セット

一組のひなセット

一組の洗濯機器セット

一組の便所清掃用具セット

一組の洗面用具セット

一組の電気歯ブラシセット
十一
一組のキャンプ用鍋セット
十二
一組の紅茶セット
十三
一組のコーヒーセット
十四
一組の酒器セット
十五
一組の食卓用皿及びコップセット
十六
一組のせん茶セット
十七
一組のディナーセット
十八
一組の薬味入れセット
十九
一組の飲食用ナイフ、フォーク及びスプーンセット
二十
一組のいすセット
二十一
一組の応接家具セット
二十二
一組の屋外用いす及びテーブルセット
二十三
一組の玄関収納セット
二十四
一組の収納棚セット
二十五
一組の机セット
二十六
一組のテーブルセット
二十七
一組の天井灯セット
二十八
一組のエアーコンディショナーセット
二十九
一組の洗面化粧台セット
三十
一組の台所セット
三十一
一組の便器用付属品セット
三十二
一組の紅茶セットおもちゃ
三十三
一組のコーヒーセットおもちゃ
三十四
一組のディナーセットおもちゃ
三十五
一組の薬味入れセットおもちゃ
三十六
一組のナイフ、フォーク及びスプーンセットおもちゃ
三十七
一組のゴルフクラブセット
三十八
一組のドラムセット
三十九
一組の事務用具セット
四十
一組の筆記具セット
四十一
一組の自動車用エアスポイラーセット
四十二
一組の自動車用シートカバーセット
四十三
一組の自動車用フロアマットセット
四十四
一組の自動車用ペダルセット
四十五
一組の自動二輪車用カウルセット
四十六
一組の自動二輪車用フェンダーセット
四十七
一組の車載用経路誘導機セット
四十八
一組のオーディオ機器セット
四十九
一組の車載用オーディオ機器セット
五十
一組のスピーカーボックスセット
五十一
一組のテレビ受像機セット
五十二
一組の光ディスク再生機セット
五十三
一組の電子計算機セット
五十四
一組の自動販売機セット
五十五
一組の医療用エックス線撮影機セット
五十六
一組の門柱、門扉及びフェンスセット

大雑把に見える一方、十九「一組の飲食用ナイフ、フォーク及びスプーンセット」、三十六「一組のナイフ、フォーク及びスプーンセットおもちゃ」とか細かいと思いませんか。飲料用おもちゃと2つもあります。

しかし実際に組物の例を見るとおもしろいですね。上のような具体的な組物の例が知財検定3級で出題されることはまずありませんが、興味が学習意欲を増加させることもあります。自分的には楽しく勉強できました。

【追記】ビジネス実務法務検定試験2級で出題された

先日受験した第45回ビジネス実務法務検定試験2級。組物意匠として、「一組の筆記具セット」が出題されました。

問題では「ボールペン」と「シャープペンシル」です。もちろん列挙されている組物意匠であり、正解させていただきました。

ビジネス実務法務検定試験でも知的財産が出題されます。特許法、実用新案法、意匠法、商標法、著作権法など、知的財産管理技能検定で学習した内容が、そのまま使えます。知財受験生にビジネス実務法務検定はお得な資格だと思います。

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