【問題56】の正解が割れる!
平成30年度行政書士試験から3週間余り。大手スクールを中心に解答速報や無料成績診断サービスが行われました。
2024行政書士試験解答速報!記述式は?一般知識は?【難易度と記述式採点】
行政書士試験は絶対評価(6割)で合格が決まりますが、実際には択一等の難易度により記述式の採点が変わるなど相対評価の試験です。 また足切りのある一般知識など、法令科目を一生懸命勉強したのに門前払いになる ...
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そんな中、試験終了後から解答が割れていたのが、「問題56」です。
この問題56は一般知識からの出題で、足切り(合格基準点に達しない場合は門前払い)もあるため、ネット上では話題になっていました。
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2018年行政書士試験一般知識!足切り・難易度・講評・合格ラインは?【動画解説も】
平成30年度行政書士試験の一般知識。難易度は?各スクールの講師陣による講評・分析記事のほか、動画解説も。
shikaku-edu.net
全員正解に!足切りの回避も
行政書士試験を実施する行政書士試験研究センターから発表がありました。結論から言うと、全員正解という扱いになります。
受験者の皆様へ
平成30年度行政書士試験の一般知識・択一式「問題56」については、妥当でないものを一つ選ばせるところ、選択肢1、選択肢4及び選択肢5の表現が的確でないおそれがあり、複数の正答が考えられることが判明いたしました。
このため、受験者全員の解答を正解として採点することといたしました。
試験問題に誤りがありましたことを心からお詫び申し上げます。平成30年11月30日
一般財団法人行政書士試験研究センター
理事長 磯部 力https://gyosei-shiken.or.jp/
ネット上では受験生の方の安どの声が多いようです。「これで足切りは回避できそう」とかです。もっとも全員が正解になるため、合格ラインの予想に話題が変わっているようです。
行政書士試験は得点率60%で合格が決まる絶対評価の試験ですが、実際には記述式の採点で合格者数を調整する傾向があるように思われます(相対評価)。なので、合格ライン予想という言葉が出てきます。
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平成30年度行政書士試験記述式の分析記事まとめ。択一の難易度が上がり、記述式問題の採点基準に注目が集まる。問題44は難しいが、問題45および46は解きやすい内容。果たして採点基準は厳しくなるのか、検証 ...
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講師のコメントは?講評は?
今回の没問の発表を受けて、早くもネット上の掲示板2ちゃんねる(今は5ちゃんねると言うらしい)では、話題になっています。
もっとも信頼度に欠けます。そこで参考にしたいのが、大手スクールの講師のブログ。指導実績もある講師の方の分析がおすすめです。
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行政書士講師ブログ | 試験部
行政書士講座の講師のブログの新着記事です。
shikaku-pass.net
アガルート行政書士講座、豊村慶太先生の分析
元LEC行政書士講座の実力派講師で、現在はアガルート行政書士講座で講座を担当する豊村慶太先生の分析です。豊村慶太先生の詳細とメッセージはこちら(アガルート)
東京・大阪で行った個別相談会にいらっしゃった方の中にも、この1問(4点)のプラスがあることで合格点にグッと近づく方が少なからずいらっしゃいましたから、受験生にとっては朗報ですね。
あくまで私見ですが、没問が出たからといって、急激に劇的に記述式の採点が厳しくなることはないと思います。
http://blog.livedoor.jp/keita104mura/archives/54514058.html
伊藤塾・平林勉先生のコメント
伊藤塾行政書士講座の平林勉先生の記事です。平林勉先生の詳細はこちら(伊藤塾)
一般知識等の問題ですから、かなりの受験生に影響を与えるものと考えられます。
とりあえず、早いタイミングでの発表で本当に良かったと思います。https://ameblo.jp/goukaku-passport/entry-12422552133.html
LEC行政書士講座の横溝慎一郎先生の分析
講師としての指導歴は20年以上というレジェンド!横溝慎一郎LEC専任講師の分析記事です。横溝慎一郎先生の詳細はこちら(LEC)
本試験詳細解説会で「これは出題ミスだと早く吐いて楽になりなよ」と指摘したことを、実施団体が認めたことになりました。
問題56は「全員正解」扱いで処理されることになりました。
正解が3つあるという今回のミスは、近年まれにみる凡ミスです。このような問題を作る人に問題作成資格はないといって良いでしょう。
試験研究センターは猛省すべきです。
あわせて来年以降の一般知識の問題は、2016年 度までの「従来型」に戻すことを強く求めます。
真剣に準備をしてきた受験生に対して、こんな失礼な話はありません。
TAC行政書士講座・小池昌三先生のブログ記事
TACといえば、小池先生。憲法や行政法の講義がおすすめ。
かねてから予備校でも解答が割れていた問題ですね。
ただ、当初から申し上げておりますとおり、
TACでは一応「1」としておりました。しかし、当初から申し上げておりました通り
1,4,5はいずれも「正しい」とも「誤っている」とも読める肢のため
全員正解もあり得るとしていたところでした。全員正解により、
法令で十分に得点しているのに、
疑義の残るこの問題1問のために不合格になってしまうという
最悪の結果は免れたので良かったです。https://ameblo.jp/shozo-law/entry-12422598407.html
【まとめ】無料成績診断サービスで正確な情報を
ここまで平成30年度行政書士試験の問題56の没問についてまとめてきました。
それにしても「一般知識」しかも「多くの受験生が準備をしている個人情報保護法」というのは、気になります。今後の予想合格ライン(具体的には記述式の採点)はどうなるのでしょうか。
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