2015年11月8日(日)に実施された行政書士試験。受験者数もかなり減り、その難易度に注目をしておりました。
行政書士講師ブログで、LEC行政書士講座とか東京法経学院の講師の方のブログ記事(主に講評)を拝見しましたが、昨年度よりも簡単だったようです。
とここまで書くと、多くの受験生の方は「そんなはずないよぉ~」と、声なき声を発したくなるはず。それもそうですよ、比較の対象が昨年度(平成26年度)ですからね。この年の問題は民法を中心に想像を絶する難しさでした。テレビCMでお馴染みのあの通信講座では、どこまで通用するのか注目した位ですから。
さて話を元に戻します。行政書士試験のメイン科目は「行政法」と「民法」です。この2科目は記述式問題を含めて配点が高く、つまり行政法と民法で成功すれば、かなり合格は見えてくる、そんな科目です。
まず行政法ですが、まじめに勉強している方にとっては、かなり取り組みやすかったようです。ネット上の掲示板を見ても納得がいく結果を得られた受験生の方も多いようです。そして民法、これは曲者です。それは「昨年よりは簡単だった」という点。先に申したように、昨年度は難しすぎたんです。比較の対象になりません。それ以前の年度よりは「難しい」という評価になるはずです。
その他の憲法とか会社法、一般知識でも、難しい問題が一部出題されたようですが、あまり反応の声がないようです。つまり内容が難しくても、これが行政書士試験の「標準」となりつつあるのかもしれません。
さて総合的に見ると、法令科目は「標準からやや難」と言う感じですね。したがって昨年のように法令科目がボロボロと言うケースは少なく、最終的な合格ライン突破は記述次第になりそうです。
この記述も大変ですよね。はっきりとした採点基準が公表されていません。ただ数年間の行政書士試験を見ると、択一が標準的な年度は記述の採点が厳しく、逆に択一等が難しい年度は記述の採点が甘くなる傾向があります。
私が合格した年度は、択一が簡単、記述は鬼採点でしたね。法令である程度の点数があったので、記述に左右される心配はありませんでした。今年の場合は、択一が標準的で、記述採点が厳しくなる?と予想する声があります。まずは大手スクールの無料記述採点サービスを利用してみてはいかがでしょうか。