アサヒカメラ、写真(画像)の無断転用(転載)損害賠償&削除要請マニュアル号を購入した

2016年12月に発覚した某サーキュレーションサイト健康サイトの無断転用問題。記事の信憑性が問題となりましたが、記事や写真(画像)の無断転用(無断転載)も大きな問題です。

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そもそも写真(画像)の引用にあたるのか?

この写真の無断転用・転載はサーキュレーションサイトのみならず、いわゆる「まとめサイト」でも行われています。これらのサイト運営者は「画像の引用」という形で、無断転載しています。

実際に画像をサイトに掲載して、その下に「出典:~」などと書かれているのが一般的です。

引用について最高裁の判断は?

引用については最高裁判所が過去の裁判で判断を下しています。その内容についてはネット上で検索して頂けると助かりますが、要は「主従関係がある」とか「引用の必要性が認められる」などです。

したがって写真(画像)の引用であれば、例えば「アングルについての議論」とか、その写真の中身について引用の必要性が認められなければならない筈です。

結局は「泥棒」である

しかし実際のところ、サーキュレーションサイトやまとめサイトは、単なるイメージ画像として掲載していることが多く、これではその写真における引用の必要性は認められません。

元の写真については、「旅費」「人件費」などが掛かっています。何より「労力」もあるでしょう。そのような写真を引用と言う形で無断転載していますから、「泥棒」に他なりません

損害賠償や削除要請を!

実際に損害(掲載料)が発生していますから、損害賠償や削除要請をすることが考えられます。ネット上では、パクリ元に損害賠償を行った猛者もいらっしゃるようです。

しかし「具体的な方法が分からない」「法的措置に必要な費用は?」など、分からない点も多く、行動に移せない方も多いと思います。

そこで発売されたのが、アサヒカメラ2017年2月号です。

アサヒカメラ2017年2月号「写真を無断使用する“泥棒”を追い込むための損害賠償&削除要請マニュアル」

アサヒカメラはアマチュアから専門家までと対象とした総合写真雑誌であり、作品の紹介はもちろん、撮影に必要な機材や撮影技術の情報も掲載する老舗の写真・カメラの総合誌です。

そのアサヒカメラが怒りました。2017年2月号では8ページに亘り「写真を無断使用する“泥棒”を追い込むための損害賠償&削除要請マニュアル」の緊急企画を掲載。

その反響は大きく、もともとは「鉄道写真の特集号」だったのですが、2017年1月29日現在、アマゾンや楽天ブックス、セブンネットなど大手通販サイトでは、(一時的なものを含め)売り切れとなっています。

実際に購入してみた

この入手困難になったアサヒカメラ2017年2月号ですが、ネット書店を探して購入しました。「損賠賠償&削除要請マニュアル」は全8ページです。

アサヒカメラ2017年2月号
▲ アサヒカメラ2017年2月号「損賠賠償&削除要請マニュアル」を購入してみました

この記事の核心である「損賠賠償の方法」や「作業の流れ」「実際に使う内容証明のサンプル文」などが詳細に解説されています。

アサヒカメラ2017年2月号、内容証明
▲ 具体的な内容証明分に関する部分。重要ポイントが赤字で書かれています。なおネタバレになるため、画像の一部を加工しています。

特に著作権に詳しい弁護士事務所による監修ですから、信頼度に不安があるネット上の記事とは異なり、安心して参考にすることできると思います。

なお監修した弁護士事務所(みずほ中央法律事務所)のサイトでも、写真の無断使用に関する記事を読むことができます。
参考記事 【無断での写真転載に関する問い合わせメッセージ(簡略な文面サンプル)】 | 企業法務 | 東京・埼玉の理系弁護士(みずほ中央法律事務所)

みずほ中央法律事務所、著作権
▲ 文面サンプルページ(画像は「みずほ中央法律事務所」サイトから)

こんな裏技「著作権の証明」も

アサヒカメラ2017年2月号では、具体的な方法が記載されています。その全部はネタバレになるのでご紹介できませんが、私が印象に残った裏技「著作権の証明方法」をご紹介しましょう。

写真の著作権を証明するならば、透かし(ウォーターマーク)を入れるのがベストですが、それができない(したくない)ケースがあります。

そのような場合には、「画像のトリミング」が効果的と書いてありました。透かしがないと、パクリ先が著作権を主張するケースがあります。

その際に、本当の著作権者ならば、トリミングで不要とした部分が残っています。パクリ先ならば、これがないために著作権が主張できない、という話です。

なるほど、と思いました。作業工程は増えますが、透かしを入れたくない時に、これは効果的ではないでしょうか。

反響につき2017年3月号で再掲載が決定!

この「損害賠償&削除要請マニュアル」ですが、反響につき2017年3月号で再掲載されることが決定しました。今回残念ながら購入できなかった方は、こちらの号を購入されると良いでしょう。

アサヒカメラ最新号へ

盗用対処マニュアルに反響『アサヒカメラ』が超品薄 増刷はナシ、しかし異例「次号に再掲載」
BuzzFeed Japan 1/27(金) 17:38配信

写真を無断使用された際の対処マニュアルを掲載した『アサヒカメラ』2017年2月号(1月20日発売)が、超品薄の状態だ。佐々木広人編集長はBuzzFeed Newsの取材に対し、もし売り切れたとしても増刷はナシと断言。その代わり、2月20日発売の3月号に、このマニュアルを再掲載することを明かした。

引用:ヤフーニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170127-00010003-bfj-sci

追記、2017年3月号が発売

そして2017年3月号が発売になりました。今回は前月号のような売り切れの心配もないと思います。またアサヒカメラでは来月以降の号でも「写真と法律」をテーマにした特集を随時組むようです。

繰り返しになりますが、パクリサイトが行っているのは引用ではなく盗用です。アサヒカメラさんには徹底した追及記事も期待したいです。

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